2011年08月14日

駅前の行基広場/この屋根で本当にいいですか?

奈良県は行基広場の大屋根設置を計画しています。
ご存じでしたか?
予算は1億7千万円。多額です。
この計画案について県は現在、 一般から意見を募集 しています。
で、計画案はというと・・・
コレ・・・

ピクチャ 1.jpg

引いてみると・・・

ピクチャ 2.jpg

・・・・・・。

コレでいいのでしょうか?
ほんとに?
建設案の詳細はこちらで。

大屋根設置目的を県は「待合空間としての機能向上を図る取組の一環」としていますが、
はたして世界中からお客さまがやってくる奈良の玄関口に相応しいデザインでしょうか?
周辺の景観とマッチしているでしょうか?
というか、周りの景観も今一度、見直した方がいいような?
屋根ありきで造ってしまうと、後で厳しい気がしますが…?
何だか、県は急ぎ過ぎていませんか?
来年度中の工事着手を目指すということです。

行基広場に屋根はいらないという意見は依然、根強くあります。
さらには、東日本大震災後の今、多額な大屋根が必要かどうか?
「被災地を支援する奈良の会」 は大屋根建設費を
東日本大震災による被災地復興費に振り返るべきとして、
8月11日(木)、奈良県知事宛に715筆の署名を提出しました。
また、 8月14日(日)には街頭デモ が予定されています。
かつて「LOVE! NARA!」も みなさまからの意見を募り奈良県へ提出 しました。

現在、県は「詳細な設計を進めるに当たりご意見を募集するとともに、
今後の進め方について報告いたします」として、
8/18(木)まで一般から意見を募集中 (奈良県以外の方の意見も可能)です。
造ることは決定済み、ということですが、
一般市民の意見が反映されているとは言いがたい。
昨年実施された大屋根設置可否に寄せられたパブリックコメントは33件でした。
パブリックコメント実施告知は十分ではありませんでしたし、
県が資料データとして実施した街頭アンケートは炎天下の猛暑日のこと。
これでは屋根がほしい、と思わず言ってしまうものでは?
真冬にもアンケートを実施する必要があるのでは?

今回の県の建設案に対するパブリックコメントは、
前回よりもっともっと意見が集まってもいいのではないでしょうか。
ですが、残念ながら県の姿勢には
広く一般から意見を集め、熟考しようという配慮が見えません。
『県民だより』ですら告知されてないのですから。

8月上旬、「LOVE! NARA!」から大屋根建設担当課「土木部道路交通課」へ、
いくつかの質問を電話で行いました。
「行基広場は公共の場。一般市民の利用頻度がもっとも多いのですから、
 県と一般市民が語り合う場を設ける必要がありませんか?」
県「その予定はありません」
「大屋根のデザインだけでなく、駅前広場のデザインをコンペにした方が、
 関心が強まるでしょうし、より良いデザインが集まるのではないでしょうか?」
県「コンペはしません」
こ、こ、これでいいの? すごくもったいないと思うのですが。
意見交流が活発になる、せっかくの良い機会なのに。

昨年実施された有識者へのアンケート内容も、
建築家やデザイナー、芸術家の意見はほとんど見当たりませんでしたし、
このまま県が提案する大屋根が完成してしまったら…
かなりかなり奈良のイメージダウンになるように思えてなりません。
というか、県主導ではなく民主導で考えるべきではないでしょうか。

exclamation 実施中の屋根設置計画(案)に関する意見募集へ、
あなたの意見を送ってみませんか。
後で「こんなのいらなかった〜!」と後悔のないように。
締め切りは8/18(木) です。奈良県以外の方もぜひ!

ペン5*SEASON

saru.jpg

黒ハート「LOVE! NARA!」とは?
posted by lovenara at 00:47| Comment(10) | 奈良の夢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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